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記録
2009.10.31■第一回総会&記念コンサート
KTPA創立の経緯

きっかけは、山本直純氏指揮による当時の「一万人の第九」でした。

大阪フィルハーモニー、関西フィルハーモニー管弦楽団、京都市交響楽団、が合同オーケストラを組み、 公演終了後に、忘年会を兼ねて飲み会を開いていました。
話の流れで協会を興そう、と言う話が出るものの、 毎年飲むだけでした。
その飲み会が20年間定例化し、誰が名付けたか「関西ラッパ飲み会」が毎年行われるうちに 徐々に輪が広がり、発足の気運が高まって来た昨年「やるなら今」と言う事で、相愛大学の飯塚氏、京響の早坂氏、大フィルの松原氏を中心に 声掛けが始まり、昨年夏に関西のプロプレーヤー21名で発起人会が立ち上がりました。
その後、ほぼ月一回の会議を経て今日を迎える事が出来ました。

第一回KTPA総会&記念コンサート・リポート
2009年10月31日(土)相愛大学南港ホール
総会15:00開会

・トランペット協会らしく、開会のファンファーレ(川上肇・作曲)を、すでに会員に登録済みのプロプレーヤー6人(大西伸一、榎本圭志、門田崇、西馬健史、藤田小津枝、藤原隆明、各氏)が高らかにホールを響かせた。

続いて司会の田中 昭氏が開会宣言を行い、議長に竹森健二氏が選ばれ会議を進めた。
1)役員紹介及び承認

関西トランペット協会役員名簿
会長
松原健二(大阪フィル)

副会長
飯塚一郎(相愛大学)
川上肇(関西フィル)
田中昭(フリーランス)

常任理事
小曲俊之(大阪市音)
嶋田明(宝塚歌劇)
白水大介(関西フィル)
竹森健二(大阪音大)
徳田知希(シンフォニカー)
橋爪伴之(大阪フィル)
御堂拓巳(京フィル)

事務局長
早坂宏明(京響)
事務局次長
野間裕史(フリーランス)

会計
松田貴之(シンフォニカー)
会計監査
滝村洋子(フリーランス)

理事
秋月孝之(大阪フィル)
菊本和昭(京響)
篠崎孝(大阪フィル)
高木宏之(オペラハウス管)
室考治(ブラスパラダイス)
森下智稔(ブラスパラダイス)
山田亮平(ブラスパラダイス)

名誉顧問
椿弘(元相愛大学)
有馬純昭(元京響)

顧問
池田俊(元大阪フィル)
竹原明(元大阪市音)
森下治郎(大芸)

学生役員
勝田愛(大阪芸大)
出口恵夢(同志社女子大)
西村賢介(大阪教育大)
西山真南美(ESA)
林美沙(大阪音大)
松村彩子(京都芸大)
深澤正則(相愛大) 
        以上が紹介され承認を得た。

2)会長あいさつ

松原健二会長より、「アマチュアからプロまで、或はクラッシック・吹奏楽・ジャズ、年齢、国籍等、全ての垣根を超えた活動を展開したい。
まずは関西の全てのラッパ吹きに認知され、できるだけ沢山の方に参加して欲しい、将来的には関西圏に留まらず、他府県の愛好家の方にも参加を促し、国内のトランペット協会と情報交換しながら、諸外国とも交流を深めるよう努めたい。」と抱負を語った。
また、創立にあたり協力頂いた、各トランペット協会、各大学、各楽器店及び楽器メーカー、その他、各方面でお世話になった方々にお礼を述べた。

3)来賓祝辞
日本トランペット協会会長・北村源三氏、同理事長・杉木峯夫氏 九州トランペット協会会長・本村孝二氏より祝辞を頂いた。
「待ちに待った関西トランペット協会が発足したのは大変に喜ばしい、これは画期的であり、関西生まれの私としては、自分の事のように嬉しい事です。」
「これで日本列島は北海道の札幌トランペット協会、日本トランペット協会、石川県トランペットソサエティ、関西トランペット協会、九州トランペット協会で、北から南まで繋がった、これからネット等を通じて情報交換をし刺激し合い共に発展して行きましょう。」「事業内容として当協会は大変面白い催し物をやっているので、参考にして欲しい。」など、お祝いと激励の言葉をいただいた。

KTPA本年度事業計画の説明
野間裕史事務局次長より、マスタークラス、講習会、コンクール等、開催の案内をしました。
本年度予算案
会則提案
早坂宏明事務局長より、説明・提案し上記3項目が全会一致で承認された。

第一回記念コンサート16:20

第一部として関西の7つの大学、音楽学院によるトランペット・アンサンブルのコンサート。
各大学の特色がよく出て、とても興味深かった。他の大学を意識してか、どの団体も難曲に挑戦しており、気の入り方が伺え、いずれ劣らぬ好演であった。プロのプレーヤーからも、我々の学生時代には、あそこまで吹けなかった、ジエネレーションギャップを感じる、などと口々に最近の学生の上達ぶりを褒めていました。普段ほとんど交流の無い学生達も刺激を受け貴重な体験になったようでした。



1. 京都市立芸術大学 7人
  ファンタジア(エワイゼン)
2.  大阪音楽大学 8人
  トリビュート(クリント・ニードハム)
3. 同志社女子大学 10人
  祝祭の音楽(D.Lホートン)
4. 大阪芸術大学 7人
  コンサートファンファーレ(E.エワイゼン)
5. ESA音楽学院 8人
  エスカパード(ジエローム・ノーレ)
6. 大阪教育大学 6人
  6本のトランペットの為の組曲(アンソニー・プログ)
7. 相愛大学 22人
  展覧会の絵より(ムソルグスキー)

第二部はプロプレーヤーによるソロと5団体のアンサンブルで構成されました。
2005年3月に脳内出血で倒れ右半身不随となった京響の主席奏者(現在も在籍)、宮村聡氏が懸命のリハビリにより、言葉も随分回復し、左手のみで使えるようラッパを改造し吹けるようになりました。真っ先に会員登録してくれた宮村氏に、仲間として同じステージに立って欲しいと言う皆の思いがありました。奥様の宮村知子氏のピアノ前奏に続きアメイジング・グレイスが静かに流れだすと、会場は静まりステージ袖で冗談を飛ばしていたラッパ吹き達は落涙を止めるのが精一杯でした。
同情からのものでは無く、飾り気のない本当に素直で美しい音楽だったからです。ステージから引き上げて来る彼に会場の熱い拍手と袖で迎えるラッパ吹きのやんやの喝采を浴び「来年は3度上げで頼むで!」と言う具合で、ラッパ吹きで良かった、と思える瞬間でした。
プロのアンサンブルはいずれも強者ぞろいで、火花を散らしたり、寄り添ったり、中々聴きごたえのある演奏だったと思います。

1. 7本のトランペットとティンパニのための協奏曲(アルテンブルグ)
  Trp.8人 Timp.1人
2. アメイジング・グレイス
  Trp.solo pf伴奏
3. カクテル(ノーレ)
  6人
4. 組曲(プレスティ)
  5人
5. 答えへの5つのステップ(エッシャー)
  5人
6. シンフォニエッタより(ヤナーチェク)
  Trp.9人 Bass Trp.2人 Baritone2人 Timp.1人

最後に、KTPAのためのフェスティバルファンファーレ(川上肇)
一般参加者も含め、総勢86人で、冒頭に輝かしいファンファーレと、中半から美しい旋律を持ちながらコーダに向かって徐々に高揚して行く曲で、作曲者本人の指揮により演奏し、会全体を締めくくりました。

当日の参加者約300人、現在の会員数約130人
ロビーでは、楽器店、マウスピース及び楽器メーカーのブース 7店で試奏や相談で大いに賑わっていた。

関西トランペット協会ロゴマーク 
ト音記号をもじって「ト音ペット」と言います。

制作者 ツトム・イサジ(イラストレーター)より花輪の代わりに一句
 ♪西の空 高らかラッパ 日本晴れ♪ を頂きました

打ち上げ

大学近くの居酒屋「小次郎』で100人を超える、来賓、役員、一般参加者で大いに盛り上がりました。
普段中々顔を合わす事のないラッパ吹き同士、他大学間の学生、子弟、の間で話に花を咲かせていました。
また来賓の北村源三氏のスピーチで「やっぱり関西はやることが派手やなあ、ウチの立ち上げの時はもっと地味やったで。」と関西弁を炸裂させておられたのが印象的でした。

・今後の課題として、パンフレット等にプロプレーヤーの名前がずらっと並び、アマチュアの愛好家にとって、敷居の高いものに感じられたようで、これからは、もっと一般のアマチュアの方に気楽に参加して頂けるよう配慮が必要だと思いました。
皆さんの参加、入会をお待ちしています。

(No.00003 嶋田 明)